「……俺も、似たようなもんだ」


「えっ?」


こんな体験をしている人が他にまだ居る事に、驚きというよりも何だか珍しい物に出会ったかの様な感覚だった。


「まぁ、俺はゲイを好きになった事は無いけどな」


「そりゃそうよね。そうだったら、問題有りだもん」


蓮がゲイって事になっちゃうからね。

すると、またまた蓮の口から爆弾発言が。


「でも、ゲイに襲われそうになった事はある」


そう言いながら、蓮は苦笑いしていた。


「えっ――――――?!で、で、どうなっちゃったの?まさか……」


多分、口から心臓とは言わなくても、唾位は飛び出していたと思う。

未知の世界の人を見た様な感じになってしまいました。

私にとっても、そんな経験はビックリするわけで……


「んなわきゃ無いだろ。逃げたよ」


「そ、そうだよね」


他人事ながら、胸をなで下ろした。

それにしても、こんな強者が間近に居たとは……

人は分からないものね。