脱・不幸恋愛体質


「なっ、何よ?」


「クククッ…お前、自分の格好…見てみろよ」



えっ??



私はショーウィンドーに映る自分の姿を見た。



!!!!!!



「ッ…やだ!!」


全速力で走ったせいか浴衣ははだけてるし、頑張ってセットした髪型はまるでヤマンバ状態。

しかも、暑くて汗だく。


「ちょっと、ごめん…」

慌てて近くに有る公衆トイレに駆け込みましたとも。

ササッと身なりを整え、メイクを直し少しは見れる姿になった……と思う。


急いでトイレから出ると、蓮が可愛らしい女性と話していた。

一応、邪魔しない様に側に行くと、私に気が付いた蓮は


「おせ―んだよ」


なんて言いながら、私の頭を叩いてきた。


「ちょっと、今直したばっかりなんだから」


なんて、またもやケンカ勃発。


そんな私達を見ながら、その女性は

「じゃあ、私行くわ」

なんて言いながら去って行った。


あれっ?良かったのかな??