ポケットには妖精

にぎやかな成沢君達の輪から外れ、私は庭から摘んできたコスモスの花を手にする。

しおれちゃうね
ごめんね。

「春菜ちゃん」
顔を上げると
由実ちゃんが花瓶を持って渡してくれた。

水まで入ってる。
良く気が付くなぁ
さすが由実ちゃん。

ありがとうと礼を言い
花を花瓶に入れて
日当たりの良い先生の机の上に飾る。

花のある生活って
いいなぁ。

「おばあさんか?」
今日はポケットがうるさい。
でも捨てたら呪われるから
身動きできない私。

つらいとこだ。

そんな事を思ってると

後ろから影が近づいてきた。