「私の名前は『ヴィヴィ』、れっきとした魔女よ」 魔女――――――!? 「貴方は二人の姉たちにいじめられているんでしょう。 ならば、舞踏会で王子様と踊り、王子様と結婚し、姉たちを見返してやりましょう!」 何言ってるの? 私が舞踏会に――――……? 無理に決まってる。 だって、ドレスがないもの。 髪だってボサボサ、それに舞踏会が開かれている、お城に行くための馬車だってない。 なのにどうやって―――――……