「なんだ、図星かよ?」




顔を背けているけれど、

その声音から意地悪な笑みを浮かべてるのが想像できる。



……すでに、読まれてましたか。




「…そうだよ、悪い?」




この際だから開き直ってしまおうと祐介くんを見ると、やっぱりというかなんというか。

右の口角をグッとあげて微笑んでいる。




「いや?べつに……」


「ひゃ……!?」




突然目の前に影が落ちたかと思うと、

いつの間にか祐介くんの腕が顔の横にあった。




「俺だって、一緒に居たいのには変わりねぇし?」


「……っ!?」




……なんでいつも耳元で囁くように話すかなぁ。



いつものくせでつい反応して、肩がビクッと跳ね上がった。


それと比例するように高鳴り始める鼓動。