「…えーっと、この問題はこの公式を使って……こうかな?…祐介くん」
祐介くんとの勉強会 in あたしの部屋。
苦手な数学の山のような課題を始めて、もうかれこれ1時間は経っている。
思ったよりも祐介くんは丁寧に教えてくれて、
簡単な問題なら解けるようになった。
「ちっげぇよ!なんでここにこれ代入したら、こうなるんだよ!」
………はず。
…ってか、そんな怒んないでください。
さっきから後ろに黒いオーラが見えるんだけど……。
…………やっぱり、悪魔は健在でした。
「……うあぁ、もう!わかんない!ちょっと休憩!」
シャーペンをポイッと放り投げて、床に倒れこむ。