悪魔と(仮)契約





ドクンッ




『私にここまでさせておいて……』




体育祭の時の西園寺さんと重なる。



もう…デジャヴってヤツだよ……。




「ご、ごめんね。あたしバカだから。

教えてほしいな〜なんて……」




そう、少し砕けた口調で言ってみる。




「もう、仕方ないなぁ…佐々木先輩は…」




そう言うとあたしの後ろのドアにどんっと右手をついた。



突然の事でびっくりしてしまう。



手をついたままあたしに顔を近づけてくる。



な、なに…なんなの……


怖いよ…怖い怖い怖い……!!



誰か…祐介くん……!!




「………未生!」




ガンッ




ドアが倒れる音がした。



その音の方に目を向けると……