「呼び出しよ。」
呼び出し………。
その言葉に少し期待を抱いてしまう。
もしかしたら祐介くんかもしれない、と。
だけど、その期待は教室に入ってきた男の子の姿を見た瞬間に
打ち砕かれる。
「光貴…くん………」
相島 光貴《アイジマ コウキ》くん。
祐介くんと仮で付き合う少し前に
告白されて付き合い、その一週間後にあたしを振った人……。
あたしの一つしたの一年生で、
祐介くんほどではないけど彼もモテるらしい。
でも光貴くんが、今更あたしに何の用なんだろ……。
「佐々木先輩♪ちょっと話あるんすけど、いいっすか?」