あの体育祭の日から早くも一週間がたち、


6月のじめじめとした梅雨の時期。



あたしはまだ、祐介くんに返事をできないでいた。



校内にはいつのまにか、あたしと祐介くんが別れた


という噂が流れ始めていた。



それもそっか……。

あの日から一言も言葉を交わしていないのだから。



あたしは帰りのSHRの間、机に突っ伏して考えていた。


もちろん、祐介くんのこと……。



この一週間、祐介くんのことを考えない日はなかった。



だけど考えれば考えるほど、


自分の気持ちが頭の中でぐちゃぐちゃになる。



あたしは一体どうしたいんだろ……。




「………以上だ。委員長号令かけろー」