いつも女からの告白を「興味ない」の一言で片付けちまう俺が、
まさか自分から女に興味を持つなんてな。
マジでおもしれぇ……。
その後、俺はいつの間にかあいつのことを目で追うようになっていた。
最初はただの興味本位だった。
けど、あの日ーー…。
「僕と別れて。君と付き合っても楽しくないんだよね」
いつものように放課後の屋上でぼんやりとしていると
ふといつもの声が聞こえた。
「またあいつか…」小さく呟いた。
つかあいつ、3日前に告られてなかったか?
今までで最短だろ。
けどあいつは、少し肩を震わせたかと思うと
いつも通り「分かった」と微笑む。