悪魔と(仮)契約





「…確かに西園寺さんの言ってること、当たってるかもしれない。

だけどあたしは、誰に何を言われようと
祐介くんから離れるつもりなんてない…

だって…あたしの日常の中には、いなくてはならない…大事な存在だから。

西園寺さんがあたしに何を言おうと関係ない。

祐介くんは…誰にも譲らない!」




勢いに任せて一気に話したからか、少し荒くなった呼吸を整える。



…だけど、きっとあたしの思ってることは

伝わったはず……だよね?




「………ーーっ…!」




西園寺さんが小さく声を漏らした時、


あたしは、初めて表情が崩れたのを見た。



…悲しそうな悔しそうな顔をしていた。




「…っ、…な、生意気言ってんじゃないわよっ……!」




ひゅんっと西園寺さんの手があたしの顔めがけて伸びてくる。




このままじゃ顔を叩かれちゃう…!



身の危険を感じた。


でも、あたしは逃げようとは思わなかった。



だって、自分の好きな人をいきなり横入りされて取られて、

悲しい悔しい以上の気持ちがあるに決まってる


そう思ったから。