あたしはプログラムを見て思った、


『自分の出場する競技が少ない!』


という、さっきからの悩みを祐介くんに打ち明けた。




「は……?バカじゃねーのお前」


「ば、バカとはなによぉ!」




いきなりバカにされてしまった。



結構真剣だったのになぁ……。




そう思いながら、

ふと自分の脚の上に置いているプログラムに目線を落とすと、



あれ…?そういえば今って




「…今って祐介くんのクラスの競技じゃないの?」


「…ん、あぁ、だりぃからさぼった。」




んなっ!?


この人というものは………



体が動かせるだけでも嬉しいことでしょ!?


もっと青春しようよ!!




「あー!あたしだってもっと出たいー!」


「はいはい。あー、うっせぇなぁ…」