お昼休みーー




教室に迎えに来てくれた祐介くんと、一緒に屋上でお昼ご飯を食べています。



よ、よし…結子ちゃんの言ってたこと

聞いてみよう……!




「…ね、ねぇ祐介くん……」


「なんだ?」




あたしは自分で作ったお弁当を食べながら、恐る恐る尋ねる。



祐介くんは購買で買ったのか、パンを食べながらぼーっとしている。




「…う、噂で聞いたんだけどね、

祐介くんってすっごくモテるのに、高校に入ってから、

まだ誰とも付き合ったことないの…?」




あたしのその質問に、


パンを食べる手を止めて、あたしを横目で見る。




「…あぁ、そういえばないな。

まぁ恋愛興味ねぇし、女とか嫌いだし。」




それだけ言うと、またパンを食べ進める。




「…ふーん……、そうなんだ…」