「気になるなら、未生から聞いてみたらどう?
お昼、一緒に食べるんじゃないの?」
「ぅえ!?なんで知ってるの!?」
「そりゃあ、廊下であんなに騒がれたら、ねぇ…」
…で、ですよねー。
あんなに騒がしかったら、嫌でも気にするだろうし……。
キーンコーンカーンーー…
「あ、チャイム鳴っちゃったぁ」
「それじゃ、また後でね。」
あたしに小さく手を振って、自分の席に帰る2人。
あたしはそんな背中を見つめながら、
またため息を一つつく。
また、悩み事増えちゃったなぁ……。
祐介くん、モテるのに誰とも付き合ってなかったんだ……。
でも、どうしてだろう?
…考えても無駄だよね。
結子ちゃんの言う通り、聞いてみればいいんだよ!うん!

