「それでは、朝から失礼しました。」
「いえいえ♪気をつけていってらっしゃいね。」
さて……と。
「…ね、ねぇ、森澤くん」
「…んだよ?」
「お母さんにナニを話されたノでしょうか?」
なぜかカタコトで言ってしまったあたしに森澤くんは言った。
「…ま、そのうち分かるよ」
なんかすっごい意味深だ………。
と、まぁ…そんな会話をしながらも学校に無事到着。
すると、校門をくぐった瞬間から、
あたし達を見てるみんなの視線、視線、視線!!
うぅ…、誰か助けて………。
「…ね、ねぇ森澤く「祐介、だろ?」
どうして名前を呼んでいる途中で言葉を遮られたかと言うと、
さっき登校中に、これまた強引に決められてしまった契約
『お互い下の名前で呼ぶ契約』ができてしまったから。

