その後も森澤くんと他愛ない話をしていると、
「未生ちゃんと彼氏くーん。朝ご飯できたわよぉー♪」
と、一階からお母さんの声がした。
って彼氏じゃないし!
まぁ友達って関係でもないんだけど…ね。
一階に降りると、いつもよりご機嫌なお母さんがいた。
鼻歌とか歌ってるし……。
「あ、未生ちゃん。未璃ちゃんと未弥くん、起こしてきてくれる?♪」
「あ、うん。わかったー。」
返事をして、部屋がある二階に上がる。
未璃と未弥は、小学6年生の双子の姉弟。
最近また生意気になってきて困ってるんだよね……。
あたしのこと、お姉ちゃん扱いしてくんないし!
「おーい、2人ともー。朝だよー?」
「…んー……。あ、未生ちゃん……
…ん、あれ?もう朝なの……?」
「もう、いつまで寝ぼけてるの。朝ごはんできてるよ」
「…んー……これ夢かぁ……」
「は!?ちょっと!!」

