次の日ーー
ピピピピピピピッ!
いつもの目覚まし時計の音と、
何か妙な違和感を感じて目を覚ます。
案の定、目の前にはあたしの顔を覗き込んでいる
森澤くんの顔が………って、
「んひゃぁぁぁぁあああ!?」
「あー朝からうっせぇなぁ……」
って言うか…
この人どこから侵入したの……?
そう思って急いで周りを確認してみたけど、
窓が空いた気配はない…みたいだね。
そんなあたしの態度をみて森澤くんは
考えていることを察したのか、はぁーと長いため息をついて言った。
「ちゃんと玄関から入ったっつーの。
お前の母さんに、彼氏だって言ったら入れてくれたんだよ。」
…お、お母さんのバカぁぁあ!!
いつか詐欺に騙されても知らないんだからね!

