眠そうに体を起こす森澤くん。



じ、じろじろ見すぎたかな?



でも、あれ?


さっきから…ってことは……




「…い、いつから起きてたの?」


「んー?あぁ、『森澤くーん?』の辺りから…」


「えぇ!?それって最初からじゃないの!」




あたし、てっきり寝てるかと思って


思い切りガン見しちゃってたよ……。



んもぅ、恥ずかしい………。




「もうっ!あたし帰るからね!」




照れ隠しで怒ったフリをして帰ろうとカバンを掴む。



いざ帰ろうと立ち上がった瞬間…




パシッ




と、腕を掴まれてしまった。




「待て。」


「な、なに……?」