こんなに長々しい文章を打ったのは初めてだった。きっとひなたはヒロムのメールを見て泣くんだろうな。


でも、ごめんな。もう俺はヒロムとして会いたいわけじゃない。



佐野優志として君の隣に立ちたいんだ。




「ヒロムとして会ってどうだった?」



「かなり勉強になりました。傷つける側にも傷つく側にもちょっとしたことでなるんだなって。そして心ない言葉ほど残酷な言葉はないなと改めて感じました」



ひなたと動物園に行った数日後、俺は理穂さんに呼び出されてひなたと初めて会ったカフェで会うことになった。