我が子がオッサンに見える件について

感情が高ぶり過ぎて声が震えているのが自分でもわかった。
顔が熱い。目頭も熱く涙が溢れ出てくる。久しぶりに怒鳴った気がする。

しかし、怒鳴りつけられた人物は嬉しそうな声色でこう告げた。

「それなら、良いんです。あ、それから―……」



――タクくんなら公園に居ましたよ……

それを聞いた私は、飛び出す様に家を出た。家の鍵も掛けずに……。


「タク!」

私は息を切らしながら公園まで走った。