我が子がオッサンに見える件について

「心外ですなー、私はしがない善良なサラリーマンですよ……? 花粉症にお困りのお客様を昼夜お助けしたいと考えているだけなのに……」

「なら――…」
タクの件は、どういう事よ? とまくし立てようとしたがそいつが口を挟む。

「けど、醜いオッサンになった我が子は愛しくないですか?」

「え?」
その言葉に私の表情が曇る。
「大好物なメニューから苦手なメニューに変えたり、