「今、あの子が可愛く感じないの……」 ポツリと呟いた言葉。それと同時に涙が零れた。 その言葉を聞いて、父さんは何も言わなかった。きっと、何て言葉を掛けて良いのか分からなかったんだと思う。 そしてこの時、私達の会話を彼に聞かれていたなんて私は思いもしなかった……。 ◇◇◇◇◇◇ タクがオッサンに見える様になってから七日が経過した。 やはり、今もタクがオッサンに映る。