もうあの可愛いタクには会えないの? 一生このままなの? あの、おぞましい姿の我が子が私に甘えてくる度に嫌気がさす。
そのせいか、私は厳しい声色で彼の要求を拒んだ。


「ママー歯磨いてー」

「今、手が離せないから自分でやって」

「ママー、一緒にお風呂入ろう」

「タク、あなたもう二年生でしょ? お風呂くらい自分で入りなさい。」

「ママ……お部屋暗くて怖いから一緒に寝ていい?」
「絶対に嫌」