「魅音?ねぇ、魅音?」




何度呼びかけても魅音は出てこない。



出てこないだけではなく、ずっとずっと



泣きっぱなし。





なんで...



俺はしばらくトイレのドアに寄りかかり



時間を潰していた。




魅音が出てくるまで



声は出さない。






じっとしてればきっと...



魅音は出てくるはずだから。