オオカミ君は私の彼氏


昔も優しかったけど、今はそれ以上って感じがする。

「言っておくけど、お世辞とかじゃないからね?」

真剣な顔になる悠斗くん。

「?」

首を傾げる私。

いきなりの変化に少し戸惑う。

「俺がこっちに戻ってきた理由は…」

キーンコーンカーンコーン……

「あれ、チャイム鳴っちゃったね。じゃあまた今度ねえみりちゃん」

優しい顔で手を振る悠斗くん。

チャイムが鳴ると悠斗くんはすぐ立ち去ってしまった。

ドキドキドキ...____

ずっと胸がドキドキしてる。