美優side
「美優ちゃん、お願いがある。」
急に来た小林先輩にビックリしている間もなく、小林先輩は、話を始めた。
「俺さ、春平とケンカした。それで、今俺が、春平のとこ行っても、俺怒鳴るだけだと思うから、美優ちゃん行ってもらいたいんだけど、いい?」
「えっ、でも、あたしでいいんですか?」
「むしろ、美優ちゃんじゃなきゃ、ダメだと思う。話聞いてやって、春平の話を。」
「えっ、でも。」
「とりあえず、よろしく。学校の近くの公園にいると思うから。」
半強引てか、もう強引に行くことになってしまった。というわけだ。
学校の近くの公園にいる。そう言われて、荷物をまとめて、ムシムシした6月の気温の中、学校をあとにした。
雨が降りそうな空。
本当に学校の近くの公園にいるのだろうか?
と、疑問に思いながら、向かう。
ガコン。
リングに跳ね返されたボールがバウンドする音がする。
小林先輩の言った通りだった。
