傾城は時の氏神

店の裏手に来ると




応急処置で巻いていた布の切れ端を




取り去った。




雅「はぁ....派手に遣られたな...」




見ればかすり傷だと思っていた物は




赤黒く腫れ上がりとても




ただの傷とは思えなかった。




雅「甲賀の毒か...」




記憶をたどれば思い当たる




敵の忍が利用する毒薬だった。




雅「また面倒な...」




甲賀の物は速攻性はないものの




敵をじわじわといたぶることで




有名な毒であることを思い出す。




雅「はぁ....」




狭まる視界と冷や汗に




なんとか布と巻き直し止血をすると




何食わぬ顔で店へと戻った。