まさか会えるなんて思ってなかった。 だからすごく嬉しい。 「光流せーんぱい‼︎」 そう言いながら駆け寄り隣に並ぶ。 先輩は私に気付くと一瞬だけこっちを見て、すぐにまたさっきの場所に視線を戻した。 キリッとしたその横顔。 少しだけ濡れている色素の薄い髪。 カッコ良すぎて思わず見惚れる。 久しぶり過ぎて……言葉が、出ない。 ドキドキして このドキドキが先輩に聞こえるんじゃないかってくらい。