「萌絵って結構人気あるし」 央太の言葉に耳を疑った。 私が人気者? 冗談でしょ? 「ちょっと‼︎いくら私が玲奈との仲を応援してあげるからって、そんなお世辞は言わなくてもいいんだよ?」 「は?お世辞じゃないし。マジな話だって」 いやいや、どう考えてもありえないでしょ。 なんて思っている内に玲奈が戻って来た。 「萌絵ー、今日は光流先輩どうだった?」 何事もなかったように平然と席に着いた玲奈を、央太は少しだけ頬を赤くしながら見つめる。