イジワルなキミの隣で

意識するから変にぎこちなくなる。


普通に


普通に……。



「ぷっ」



「えっ？」



「固くなりすぎだろ。手と足が一緒に出てる」



緊張していないのか、瀬名君はお腹を抱えて笑っている。



「だ、だって……！告白されたの初めてだし。意識しない方がおかしいって」



瀬名君はなんでそんな普通にしていられるんだろう。



「俺だってめちゃくちゃ緊張してたけど……固くなってる服部見てたら解けたっていうか」



頬をポリッと掻いて瀬名君は照れ臭そうにはにかんだ。