ギィー 鉄のドアが音を立てて開く。 その瞬間冷たい夜風が頬をかすめた。 「ごめんね、お待たせ」 壁に寄りかかりながら私を待ってくれてた瀬名君にぎこちない笑顔を向ける。 「行こうか」 「う、うん」 ドッドッと鼓動が波打っているのがわかる。 いつもは緊張なんてしないのに今日は違う。 それは瀬名君の気持ちを知ってしまったから。 普通にすればいいんだ、普通に。