「佐伯先輩の教室」 玲奈はニコッとイタズラッ子のように微笑んだ。 そしてまだ食べている途中なのにも関わらず、席を立って私の腕を掴んだ。 「えっ?れ、玲奈?」 「気になるんでしょ?先輩のこと」 「それは、そうだけどっ……でも」 「いいから行くよ、ほら。立って」 えー? 玲奈……? 見たことのない玲奈の強引な一面に呆然としている間に、腕を引かれて教室から出ていた。 「心配だから俺も行くよ」 そしてなぜか央太までもが付いて来た。