航希はもう


あたしを普通の幼なじみとしては見てくれてない。


光流の彼女として見てる。



なんだかそれが悲しくて

航希が光流のことを口にする度に

“あー、あたしより光流が大事なんだな”

って思って辛くなる。



あたしの話だって

光流のことじゃなかったら

航希はきっと聞いてくれなかった。



“光流に聞いてもらえよ”

そう言うに決まってる。



あたしはただ

昔みたいに3人で

笑い合いたいだけなのに。