「もう焼けたかな?」



「いや、まだちょっと赤いですよ」



ホットプレートに乗せた肉がジュージューいってるのを嬉しそうに眺める2人。



渚に至っては鼻歌までうたって実にご機嫌。



萌絵はそんな渚を見てクスクス笑ってる。



2人とも


そんなに肉が食いたかったのか?



「今気付いたんですけど、佐伯先輩の部屋って思ってたよりも綺麗なんですね」



「そうだよー、こいつの部屋は俺らの中で1番綺麗」



部屋をぐるっと見渡す萌絵に、渚が自慢気に答えた。



「あんまり見るんじゃねえよ」