「もーえちゃん、なにボーッとしてんの?」 「えっ⁉︎あ、すみません」 ウサギ先輩に肩を叩かれてハッとした。 ギャーギャーうるさい室内。 最高に盛り上がっているけど、私はなんだか上の空。 「ウサギ先輩は光流先輩達といつから仲が良いんですか?」 少し大きめの声で聞いてみた。 「ウサギ先輩……?ははっ、それって俺のこと?」 「えっ⁉︎あ、そうです。なんかウサギみたいで可愛いから……ってすみません。失礼ですね」 「や、初めてだよ。ウサギなんて言われたの。俺ウサギ好きだし、気に入ったかも」