病める仔猫と強気な狼

「…」

「あのさ、龍。僕たちなんにも聞いて無いから、今はそんな責任なんて持てない。」


佑真の言葉に頷く3匹…。

「あっ、忘れてた。」

「真島には、後で話すから杏のこと頼む。」

「あぁ。……………何で俺だけ?(涙)」
バン。

なんか、言ってたような気がしたがうざいので、ためらいなくドアを閉めた。

外のベンチに座って、俺は話始めた。






「俺も、あいつのことはよく分からない。だが、アイツの目は、死んでいた。助けを求めている目なんてこれっぽっちもしていなかったんだ。」

「でも、それだけで決めたなんて、そんなことないよね?」

「ああ、佑真の言う通り俺らはこういう役についているから、危険が伴う。それに杏が俺らの弱みになるだろ?俺は、認められない。」