楽しい時間はあっという間に過ぎていき 午後の授業が始まった。 腹が満たされたということもあって クラスの半分以上は寝ていた。 俺もそのうちのひとりだった。 授業を終えて屋上に向かう。 9月はまだまだ暑くていつもの日陰に 壁を背にして座る。 やっぱここは落ち着くなぁ。 寝転がって目を閉じる。 キィー バタン そんなときまた扉が開く音がした。 起き上がって見てみるとそこには新藤香歩がいた。 「こんにちは」 「お、おう」