トントンットン.トトン
トントンットン.トトン
『おっはよー夢ちゃん!!
起きなよー!』
朝から騒がしい真帆の目覚ましを聞きながら、私はブレザーに腕を通した。
あぁ、もう少しで梅雨だなぁ。
今は5月の中旬。
あっという間の高校生生活は、暇なんて無かった気がする。
『まーだー?早くご飯食べよー!』
「あ、ちょっ。」
―――キィ・・・
「お待たせ、おはよう」
「おはよう夢ちゃん!」
朝からハイテンションで、キラキラと笑顔の真帆。
一方私は、寝てないので少し目の下に隈が出来ています。
「あれれー?隈出来てる!」
私の顔を覗きこむ真帆の顔が、やっぱり整い過ぎていて、私は顔を少しはなした。
「大丈夫だよ、このくらい。今日から授業じゃない?緊張しちゃって」
「へぇー……夢ちゃん、たまに咳き込むでしょ?頭痛かったりしたら僕に言ってね。保健室まで担ぐから!」
「かつ、か、担ぐ?!」
「僕力持ちだから!ね?」
咳き込む、って……。
あ…、あの発作か。
「ありがとう真帆……でも、大丈夫!私を担げば腕折れちゃうからね」


