「誰だよ連写にしたのッ!」
「ん?俺」
「オメーかよ?!」
みんながパニクる中、挙手したのは椎で。
面白半分でやった、と言っている椎の表情は。
【THE ドS】
という映画の主人公に抜擢されそうなぐらいでした。
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「なんだか、好きだわ。この写真」
1人、リビングで呟く。
私の手に握られた約20枚の写真は、私の宝物。
何故1人でリビングにいるのかというと、現在は真夜中。
なかなか眠れない私は、決して不眠症なんかじゃないけれど。
私の母親の由美子は、いわゆる夜のお仕事をしていた。
だから、夜はいなくて。
私もバイト続きの生活だったけど。
この髪色のせいで雇ってくれる所は少なかったなぁ、なんて。
「はぁー…」
「苦い溜め息に、甘い幸福はいかがですか?」
「え、香、」
「しー、起きるだろみんな」
「あっ!」
しまった、と私は口を両手でふさいだ。
香月は私に、ショコラショーを作ってくれた。
コクリ、ショコラショーを口に含むと次第に暖まる私の体。
「美味しいっ…!」
「こう見えてチョコに関しては詳しいんだよ、俺」
香月は自分のショコラショーが入ったカップを持ちながらソファーに座った。
「テンパリングとか出来るの?
」
「ん、チョコなら」
「わ、凄い!」


