夢夏side
旅行から帰宅して3日ぐらい経ったある日。
結局、旅行で得たものは陵との関係と綺麗な温泉、だけで。
次ある行事なんてわからない。
時刻、午前9:36。
授業が始まっているのに生徒会室にいる私達。
「ね、私、みんなに質問があるの」
「なんだ?なんでも聞け」
「私、何組?名簿番号は?授業は?」
うん、気になる。
ていうか、今更でしょ?
私、…………?!
「おおお、おかしいわよ私!
今更すぎよね?!教室行って無いし!どどっどうしよう!」
「あせんな騒ぐな死ね」
「陵、焦るわよ!普通でしょ!?いや、普通じゃないの私?!」
「正常だよ、夢ちゃん?」
ふにゃんと笑ってみせる真帆も、真帆専用のレトロな座椅子に座ってココアを飲んでいる。
座椅子…可愛い。
って言うのは 置・い・と・い・て
!!!!!!
「椎っ、教室!!行かせて?」
「あー…のっぺら、説明」
「……貴様に『のっぺら、説明』などと言われる筋合いは無い」
「な……、なんだとのっぺら?
お前の口に埃を突っ込んでやるか?」
「所詮埃。俺は蛙と蝉をぐっちゃぐちゃに混ぜたものを突っ込んでやる」