夢夏side
緑、緑、緑。
歩いても緑ばかりの散歩。
それもそうか、こんなに山が近い所まで行くと、緑が多いよね。
空気が澄んでいて、時折吹く春風が私の髪をふわりと浮かせる。
綺麗な髪だ。
なんて言われてきたけれど、これは私の唯一の証。
痛みすぎた髪だ。
変色しすぎ。
日本人じゃない。
なんて、言われもしたけど。
誰だったかな、綺麗なロイヤルミルクティー色だね、なんて言ったの。
「腰…」
「ん?」
やっぱり腰に手を添える彼。
この容姿なら、どこかの国の王子様と名乗っても通じるだろうな
。
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