奏夛の言った通り、高校一年生がお散歩なんて、……いや、普通なのかもしれない。
でも、この面子じゃあね…。
「…行くぞ」
結局、椎のこの一言で、散歩に行く事になってしまったのであった。
奏夛side
だらだらと道を歩くのは生徒会メンバー。
まだぎりぎり6月。
夏場じゃなくて良かったわー。
っていうか、俺には1つ賭けがある。陵との。
【7月までに、陵が善意の塊で、めっちゃ熱血な熱い男を演じられるか】
という、賭け。
っていうか陵は、演技とか出来たんだな。
くつくつと、喉で笑った。
「あー、くそだりぃ」
チッ、と無造作に髪をガシガシかく陵を見て、微笑む。
ほら、うちの姫様の瞳が揺らいだじゃねぇの。
ただでさえ、人を見抜く瞳をしてんだからな。
「な、なーんてな!」
「……びっくりしたわ、陵のキャラ崩壊記念日になるぐらい」


