そう女将さんに案内されたのは、【栞の間】という和室。
この旅館、外見はびっくりするんだけど、中は…部屋はとても手をかけられている。
「女将さん、他に従業員さんは…」
私が聞くと、女将さんは苦笑いで「私1人です、」と答えた。
「1人娘がいるんですが、結婚してから会っていないのです。
時期にこの旅館もしめます。」
「そうですか……」
「まぁ、私ったら…すみません。」
「いえ、此方こそ…「夢ちゃーんっ?」」
重々しい空気の中、先に部屋に入った真帆達の声が響いた。
女将さんは、ペコリと一礼した後、奥へと消えた。


