「まぁまぁ、いらっしゃいませ。女将の紫乃と申します。
今日は遠い所からようこそいらっしゃいましたね、どうぞお入り下さい」
「わ、わーいっ」
「失礼しまーす」
「失礼します」
なんだか可愛らしい女将さんだなぁ…。
ついつい女将さんの肩を揉んであげたくなる衝動を抑え、スタスタと歩くみんなの後をひたすら追った。
って、いうか。
「椎、腰にっ…」
「不満、か?」
さっきから腰に腕を添えられてるんですけども。
しかも、訴えるとまるで子犬のように瞳をうるうるさせて、逆に訴えられる始末。
かわっ、可愛すぎる…!!!!!!
「あら?皆さん同じ部屋でよろしかったですか?」
「あ、別に良いですよ!」
「ふふ、仲がよろしいのですね、当旅館一番部屋、【栞の間】でございます。」


