ちょっと夢ちゃんに会いにいっただけでそこまで!?
ってぐらいにソファーに倒れこむ奏ちゃん。
「あの動作とか。声とか表情とか絶対計算だろ」
「計算に見えるか?」
奏ちゃんの言った言葉に、唇を弧に描きながら質問する椎君。
1人ソファーに座り、脚を組む姿は洋画のようだからやめてほしい。
「いや、あれで計算してないから余計やばいんだよ」
「鉄の理性じゃなきゃ。持たないかもな、夢夏は」
鉄の理性。
香月君の言った言葉が、やけに頭に残る。
「僕、プラスチックの理性だからな~」
なんてちゃかすけど。
鉄の理性なんて、無理だ。


