「………おい。」
「え?」
「早く、俺を好きになれよ」
「はっ…?!」
「…………冗談。」
「で、ですよね」
なんか今日の椎はおかしい。
いつもより雰囲気が甘くて、更に優しい気がする。
まぁ、甘いと言えば奏夛もだけれど。
「………はゔっ…ったー、舌噛んだぁっ…!」
「………。」
急にデコピンしてきた椎。
稜に比べた全然っ……
「ひゔっ!!」
「……考えてること丸わかりだ。」
「べ、別に良いでしょ?!」
またデコピンしてくるかと、不安でクッションで顔を隠す。
っていうか、私の考えてることが丸わかりなの?!
分かりやすい顔なのかな?!
「……なぁ。」
「んっ…な、なんでしょうか?」」
声がするからクッションをずらして見ると、至近距離にある椎の顔。
「……俺といる時に他の男の事考えられるなんて、随分余裕あるなぁ」
やけに官能的な声で囁き、顔と顔の距離が1cmまで近付いてきている椎の顔。


