伝えなきゃ、きちんと。
言わなきゃ伝わらないもの。
考えてるだけじゃ、伝わらないもの。
「まだ、私は恋愛感情すらわからない。
だから、感情が整理出来た時……、まだ私を好きなら、改めて答えを言わせてほしいの…」
ごめんなさい。
綾、ごめんなさい。
______ペチッ
「んぅっ…ひ、ひふわぃ!」
「なにそんな悲しい顔してんだ。……俺絶対お前の事諦めねーし。だから」
「ん?」
「ちょっとフライングさせろ」
意味が不明な言葉と同時に、一気に距離が縮む顔と顔。
いやに整った顔が近づくと、唇とは少しずれた場所に落とされた唇。
と、同時にぼわわっと顔が赤くなるのがわかった。
「ばっ、馬鹿ぁ!!」
「馬鹿で結構」
「っ、意地悪!」
崩れ落ちる私の頭をサラサラと撫でて、綾はリビングを出て行った。


