ぎゅーっと私の胸に頭を埋める真帆。
まるで女の子みたいで、少しだけ笑みが零れた。
「ただいま。おい香月! 馬鹿デカイ肉が売ってあったから買って来たぞ!」
「おぉー、稜ちんおかえりー」
「気持ち悪りいな奏…」
「わりぃな〜。ちょっとキャラさまよってるからー」
「あ、そ。」
「じゃあ制服だとだりぃから、まず着替えてくるかなー」
「じゃあ私、みんなが着替えてる間にお皿とか、準備しておくわ」
「わりぃな、よろしく」
「えぇ、大丈夫よ」
みんながぞろぞろ移動する中、私は稜の持っていたスーパーの袋を開けた。
わ、お肉とお酒ばかりじゃない。
私も行けば良かったかしら。
「酒、ヌルいから氷の上で缶ごと回しておいてくれないか?」
「稜?あのね、「さっきのアレ。やっぱり忘れてくれないか」
ーーーーえ?
「俺の告白を、夢夏の不安要素にしたく無いんだ。」
…なんでそんな悲しい顔なのよ。
「わ……私、「じゃあな、悪い、酒よろしく」
「っ、ちょっと待ちなさいよ!」
散々振り回されるのは慣れてる。でも今回はそんなに甘くはなかった。
「なんで稜の、今までにないくらい真剣な告白を忘れろだなんて言うのよ馬鹿!」
あんなに真剣だったのに。
私の為に? 不安要素に?
そりゃあ恋愛は怖いし、暴力を振るわれるかもって……。それが私の一番の不安要素になるかもしれない。今だって脚がガクガク震えてる。けれど、
「全部全部、私の不安要素にしたくないって、気持ちを押し込めていいの?!私はそんなの嫌よ」


