その日の夜。
私は別室にみんなの分の布団を敷いて寝ようとしていた。
のに‼︎‼︎‼︎
「酒パーしようぜ!」
「久しぶりだな、酒パー。良いじゃねぇの」
「買い出し係、必要か?」
椎までノリ気なのね…。
私は布団を敷く作業をやめ、お気に入りの抱き枕( 可愛いウサギの筈なのにみんなは趣味が悪いという)を抱きながらリビングのソファーに座った。
「 眠いのか?餓鬼」
「むぅっ…‼︎ いひゃい…っ」
左頬をむにーっと抓まれて、痛くて涙目になった。
目から涙が一滴落ちた時、妙に焦った顔の綾が瞬間的に頬を包んだ。
「馬鹿。やり過ぎだ。」
「……………腹立つんだよ。こいつ」
パコん、と箱ティッシュで奏夛が綾を叩いた。
二人の何とも言えない雰囲気に、いたたまれなくなった。
「 買い出し…私行くね」
「夢夏、俺も行く「椎」
かぶり気味に綾が椎を止める。
綾は切なげな表情をしていた。
「俺、行くわ。……良いか?」
「………手ェ出すなよ。………行け」
ピリピリした表情の椎は、綾に小さく何かを呟いた。
それに対して首を縦に振った綾。
私はくいっと綾に手首を引かれ、玄関まで終始無言だった。
「り、…綾ぅっ」
「……………っ」
玄関を出て、不意に視界が真っ暗になった。
壁にどん、と腕を付いた綾。
急展開についていけず、私はぎゅうっと目を瞑った。
「悪かった…っ」
「へ、へ?」
「もう無理なんだよ…、妬かせんな」
「きゃぁっ…綾っ」
両手首を掴まれ、脚と脚の間に綾の脚が入り込む。
耳を甘噛みされ、綾の吐息がたまに首筋や耳にかかって膝がガクガクした。


