「私はあの子が生まれた時に、沢山苦労するんだろうなって。少しでも幸せになってほしいって思ったの。
あの子は次期総長でもあり、若頭も継ぐことになるわ。 それを支えることの出来る、笑って過ごせる場所……。
そう、仲間をつくってあげたかった。」
「麗奈サン……?」
「でも、あの子は私に頼る事無く、今この信頼出来る仲間を集めた。
それが、貴方達よ。」
「その件に関しては感謝してますよー、本当に。」
「あら、貴方達全員私の子供よ。学校の外ぐらい気を使わないで話しなさい」
くすり、笑みが零れた。
椎は勿論、奏夛も香月も綾も真帆も。
引き取ってからは私達の子供。
葵がいたら、もっと緊張しちゃうんだろうけどね。葵というのは、私の夫。
世界で一番愛している、夫。
「 椎は、望月夢夏をどうおもっているのかしら?」
「………、大事に思っていますよ、俺らに見せねぇ顔して。」
「そりゃあ、椎の初恋だもんなー。
で? どうしたいんですか?」
一瞬だけ、鋭い目つきになった奏夛。
あぁ、あの子はこんなにも思われているんだ。
きっとあの二人には、知らない間に護衛がついているんだ。
「良かったわ、安心ね。」


